組紐ジュエリー(1000年の歴史を組み込んだオリジナルジュエリー)

組紐ジュエリーという題名を見た時は、 「組紐で作ったジュエリーかぁ、なんか古臭そう。ジュエリーと組紐を合わせただけのタイトルも安易な感じやし。」 と思ってあまり期待していなかったんですが、組紐ジュエリーの作品写真を見てそんな気持ちはすぐに吹っ飛びました。 日本の伝統工芸である組紐の柔らかな質感と、金や銀といった貴金属のメタリックな質感のコントラストが素晴らしいです。 組紐の豊かな色彩によってもたらされるデザインは、貴金属や宝石だけで作るジュエリーには無いものなので新鮮です。

私が組紐ジュエリーを見た時の衝撃はかなりのものです。ジュエリーに対するワクワク感を久しぶりに感じました。 ジュエリーとしては今まで見たことが無いタイプでしたし、 組紐といえば帯締めぐらいの認識しかなかったので余計にインパクトを受けたのでしょう。 組紐ジュエリーを始めて見た人の多くが、おそらく私と同じような感覚になると思います。

組紐ジュエリーの中で最も印象深いのが、ジュエリーと組紐の融合をテーマにした作品です。 このジュエリーは、地金部分がグラデーションを描きながら自然と組紐に変化していくのです。 ジュエリーと組紐の高度な製作技術を身に付けていないと、これだけ完成度の高い作品は作れないでしょう。 機会があれば、実物をじっくりと見てみたいものです。

ジュエリーにおける1カテゴリとして組紐ジュエリーがあってもいいのになぁと思いました。 組紐ジュエリーという名称は一見単純で「そのままやん」とツッコミたくなりますが、 組紐ジュエリーが持つ存在感とオリジナリティにこそふさわしく、これ以外の的確な呼び方はありえないように思います。 組紐ジュエリーの素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらって、 組紐ジュエリーがメジャーなジュエリーとしてもっと広く認知されることを願っています。

ジュエリーと組紐に関する資料として手元に置いておきたくなりました。 組紐ジュエリーの完全保存版といった感じで、本の装丁もしっかりしています。 A4サイズとほとんど同じ大きさがある上に重いので、持ち運びにはあまり適していませんが、 家でゆっくり読むにはこれぐらいの重厚感があったほうがいいかもしれません。

組紐ジュエリーを通して見る著者の横顔

著者が組紐ジュエリーを始めたきっかけや、今までに開催したジュエリー展や個展のこと、 組紐ジュエリーを通じた様々な人との交流のことなどが本の最初に記されています。 著者のジュエリー製作の原点を見たような気がします。 国外で積極的に活動する様子も書かれています。 組紐ジュエリーは、組紐に対するイメージが定着している日本よりも、 余計な予備知識を持たない海外の方がウケがいいのかもしれませんね。

ジュエリーや組紐について思うこと

この章には、ジュエリーに対する考察や、欧米各国におけるジュエリーの捉え方の違い、 組紐ジュエリーを作る時の作業の進め方などについてのことが書かれています。 ジュエリーや組紐と著者自身の関係を客観的に見つめて書かれた内容だと思います。 いずれも著者が様々な経験を通じて導き出したものなのでしょう。

組紐そのものについて

組紐ジュエリーに不可欠な、組紐自体について詳しく解説したページです。 様々な紐のことや、日本における組紐の歴史、組紐を作る道具などのことがわかるようになっています。 代表的な組紐の組み方を写真付きで解説しています。 このページには、組紐の専門家である藤田昌三郎氏が協力しています。

組紐ジュエリーの作成

2種類の組紐ジュエリーの作り方を説明しています。組紐ジュエリーを製作する大変さが伝わってきます。 ジュエリー作りの作業に加えて、組紐の工程もあることを想像すると気が遠くなります。 ジュエリーの製作に携わる人にとっては、新しいジュエリーを作る為の発想力を刺激されるかもしれませんね。 特に、ロストワックスやゴム型を使い、量産性を意識した作品作りについて解説している部分は興味深いものがあります。

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